点子がゆく

映画や自転車や温泉の話をするブログです。

お墓をたてる

自分が中心になって葬式を出したり、お墓を建てるとはおもってもみなかった。
介護をしている最中は、今後必ずある親の死を受け止められないと思っていた。亡くなってみると、次から次へとやらなければならないことが目白押しなので、泣いている暇はなかった。
唯一、葬式の日の早朝、父のことをおもいひとり、大泣きしながらランニングした。あれから父を思い出さない日はない。
先日、通勤の運転をしながら久々に涙がとめどもなく流れた。
ワガママで自己中のわたしをいつも見守ってくれた父。
説教をすることもなく、したいことを何でもさせてくれた。
悲しい哉、未熟なわたしは物理的にも精神的にも同じことを我が子にできないでいる。申し訳ない。
そんな父の墓を建てなければいけない。
なにを目安に墓屋さんを決めればよいか?
ネットで調べ、とりあえず二軒いってみたがピンとこないまま歳月が流れた。
お盆も近づき、ソロソロ本腰を上げねばと、気になってた三軒目を訪ねた。
好みの墓の種類や石の産地、予算でなく、わたしの家族構成を尋ねられた。
誰がいずれ墓守になるのか。
会話が弾み、墓の主の父に対する私の思いや介護の様子にまで話題が広がった。

 そうよね。亡くなった父の家なんだから、父や私たちを知ってもらわなければ亡くなったひとの家は立てられないわよね。住むひとの思いで家は建てるんだから、家族のことを知ってもらわなくちゃ。存分に話したら2時間位、墓屋さんにいた。