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点子がゆく

映画や自転車や温泉の話をするブログです。

きみはいい子

子どもが幼い頃、イライラしてました。
時には手をあげることもありました。
はたから見たら、八つ当たりと思えるような厳しい怒り方をしたこともありました。
親に虐待された経験はないのに。
何でイライラするのかわからないけど、そんな自分をもてあましていた気がします。
子どもを怒らず、優しい包み込むように育てているヒトが羨ましかった。
私ってダメ親とも思っていました。
どうしていいか、わからないから「子どもの基地はおかあさん」とか読んだり、アドラーの勉強会に行ったり、自分なりにどうすればいいか模索してました。
自分ではしらしんけんに子育てしていたつもりでも、怒りっぽい、いやーなおかあさんだったでしょう。
だから予告編の尾野真千子さんを見ると他人事に思えず、本編を観に行った。
単身赴任でなかなかうちに帰れない夫を持つ尾道真千子さん扮する母親は、誰の手助けもなく、子どもと2人でいきづまっていた。
肯定されたい。認められたい。愛された。抱きしめられたいと。
不器用な夫は抱きしめる事はしてくれないが、成長した子が助言をくれる。
言葉で認めてくれるのは勿論いい。
でも、抱きしめられるだけで存在を肯定される。大切にされている、愛されていると感じる、安心する。
高良新米先生の宿題「家族に抱きしめてもらってきてください」をしてきたこどもが感じたように。
三砂ちづるさんの「タッチハンガー」を思い出した。
あの時、イライラしていた私は抱きしめて欲しかったんだ。そして、イライラしている母親を目の前にして困惑している子どもを抱きしめてあげたくなった。

高良さん演じる新米先生が子どもに振りまわされ、右往左往し、疲れ果てていた時、
新米先生の姉が言っていた。
「わたしが   こどもにやさしくすれば
   子どもが   誰かに優しくする。
   そうすれば  世界が平和になる。」
ヒトは一人で生きていけない。まわりの人から愛されたり、大切にされたり、触れられたりしながら自己肯定感が生まれてくるのだ。
愛される経験をすることで、誰かを愛することができると思う。
いまでもイライラし、他人とぶつかりやすいワタシに『きみはいい子』はあの時のことを思い出し、考えさせてくれた。