点子がゆく

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ボバリー夫人のパン屋

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眠らずに観た。
面白かった。
ボバリー夫人の小説は読んでいないが、楽しめた。
出版社に勤めていた、Uターンでパン屋をしている男の妄想に付き合った
みたいな映画。
彼の妄想癖  と  言うか、本当のことらしいが、妻や息子に見透かされているとこが面白い。
田舎ってひまなのかな。
近所に越してきた美女と文学作品を重て妄想の世界で遊んでいる。
相手は迷惑なこと。
ボバリー夫人が美しい。
ラフなワンピースに長靴。
不倫相手の敷地に入る時は長靴から、ハイヒールに履き替え、女になる。
コートの下はパンティーとブラだけ
あっと言う演出で 不倫相手を悩殺する。
行為の最中、ブラの上からはみ出る乳首が官能的。
洒落た大人の演出。

ボバリー夫人はとうとうパンが喉に詰まり、窒息死。
なんとも悲しい。
不倫は文化なのか、欧米映画では不倫がよくある。
その上、黙視されているようだ。
大切なものは手の届くところにある。
青い鳥みたい。

でも、気づいた時には遅かった。
彼女の不倫の代償は彼女の死。
パン屋の親父の妄想がコミカルだが、そこにはボバリー夫人の死がある。
彼のパンを食べてみたくなった。