義父と同居
義父と同居して1週間。
昭和の一桁生まれのひと。
お茶もいれたことがない人。
歩けるし、喋れるし、手はかからない。
義母が人の世話にならなければ暮らしていけない状態になり、退院のめどがつかない。
自宅に1人にしておくには、あまりにも生活力が無さ過ぎなので、うちに来てもらった。
自宅を望むことなく、すんなりと同居になった。
私は息子の嫁という立場だが、共稼ぎの息子の家では義父の協力なくしては進めない。
手始めに夕飯の材料の玉ねぎの皮をむいてもらった。
「じいちゃん、玉ねぎの皮をむいもらえないかなあ。」
丁寧にむいてくれた。
夫よりも文句を言わずにやってくれた。
日中誰もいないのと、ぼけ防止にデイケアに毎日通ってもらう。
鍵の開け閉めの練習、ゴミの捨て方と少しずつ手本を見せて、やってもらうを繰り返した。
文句を言わずに居てくれる、ありがたい。
実父の介護や終活の経験のおかげで、同居に抵抗なかった。
むしろ、実の息子の方が、有料老人マンションを考えていた。
義母の入院費と義父の生活を考えると経済的に楽でない。
実父の介護では夫や子供達の協力で助かった。
おかげで死後にあまり悔いなくいけた。面倒を見させてもらうありがたさも実感した。
今度は義父と関わる事で、今まで親の面倒を避けていた夫にいい親子関係を作ってもらえるのでは、なんて、期待して。
人って一歩踏み出らないと関係が見えてこない。
他者と関わらないと人間関係は生まれないと、自論です。
どこまで一緒に過ごせるかわからない。
88歳だから、これからまた状態がへんかするであろう。
今現在とほんの半歩先を見ながら
すすみます。