点子がゆく

映画や自転車や温泉の話をするブログです。

カプチーノはお熱いうちに

f:id:tenkochaniine:20151103212613j:image題名のイメージでは、軽い恋愛映画と思って観たら、内容にギャップがあり、びっくり。

仕事をテキパキこなし、正義感に溢れる、長い髪の魅力的なエレナ。
仕事仲間は愛らしいホモと男好きな女友だち。

第一印象が最悪な、テルマエロマエみたいなラテン男のアントニオと出会い、
アントニオに再会する。
このアントニオ君、素晴らしい裸体を披露してくれる。自分の裸体に自信ある男。
「嫌よ嫌よも好きなうち」みたいな感じだったり、
欠点ドンピシャで彼を傷つけたりとかで、
気になりだしたら止まらないと、
恋に落ちていく様子を描いていく。

ああ〜、やっぱりイタリアの恋愛映画だわ。
そう思っていたら、あっという間に13年が過ぎていった。
エレナは髪を切り、ボブで大人のオンナをかもしだしている。
バリバリ働き、2人の子どもを育てるお母さん。
アントニオは家族を愛しているが、生活力のない我儘で、自分勝手なお父さん。
片付けない、経済的に妻に頼っているし、SEXはいいが、あとはからっきしダメな男。
なんでこんな男といるんだろう。エレナが大変なときのヘルプはアントニオでなく、エレナの母。
点子ならブチ切れちゃうわ。
もちろん、派手な夫婦喧嘩もし、長女にハラハラさせる。
f:id:tenkochaniine:20151103212715j:image市長が食事に来るくらい繁盛している店。仕事は順調だか、どうにか家庭もずっている状態。
そんな矢先、叔母さんと行った乳癌検査で、陽性。手術は無理。
そんな結果を受け止めるエレナのアップシーン。クールから悔しい感情を出していくところが印象的だった。
この切り替えが出来たから、真っ赤なノースリーブのワンピでハイヒールで毅然と治療棟に入って行くエレナに拍手を送りたい。
大人みんなを集めて結果を発表するが、あまりにもクールなエレナ。
点子には真似できない。もっと思ったことをバンバンいったらいいのに、なんて切り替えが下手なワタシ。

後半になり、
エレナに何をしてあげたらいいか苦悩するアントニオ、
ホモ友とエレナ一家の関係、
アントニオがどれだけエレナを大切に想っているかなどがわかり、安心してエレナのエンディングに向き合えたわ。
病室でエレナを抱くアントニオ、
アントニオにとっていちばんの愛情表現なんだなぁ。
病室でのSEX、ありだとおもうの。
病室友だちのエグレやホモのファビオなど魅力的なひとが満載な。
ファビオは夫の代理てくれる、頼もしい相棒。

蛭子能収さんでないが、家族がいると安心。支えてくれる人はたくさんの人でなくていい。
子育てと仕事で 大変そうに見えたエレナは幸せ者。
ワタシも一息ついて、支えてくれている人たちに「ありがとうございます」と言えればいいが、
言えなかったら、笑顔をあげたい。
そんな気持ちにしてくれる映画。
ただし、邦題が曲者の映画でした。