サヨナラの代わりに
難病ALSになるのはヒラリースワンク、ダメ大学生でヒラリーの介護をするのはエミーロッサム。
誕生日会に仲間の前でショパンを弾きこなすヒラリー。間違えるはずないのに指がマメラない、それも一度でない。
あれ、おかしい。
それから1年半後。
優しい夫とヘルパーさんの介護なしには生活が成り立たないヒラリー。
モダンで立派なうちにヘルパーさんを雇えるくらい十分に裕福なヒラリー。
ALSがどんな病気かも知らずに面接に行くエミー。
どうにか採用されるが、毎回手を替え品を替え理由をつけて遅刻したり、その時の感情で一夜限りにSEXするエミー。
人は介護する(人の世話をすること)で成長する。
親の介護看取りをした点子の持論。
確かに、価値観の違うエミーと接することで、偽りのない自分に目覚めていくヒラリー。
エミーだけでない。
自分の死が現実に見えてきたら、心の断捨離をする。
男前で優しく、弁護士の夫を捨てる勇気をくれた。
でも、家はヒラリーのもの?
ヒラリーが家を出ないのね⁈
価値観が一緒の仲の良いつもりの女友だちもいらない。
目に見える物質的なものや地位や名誉なんかより、リハビリプールで知り合った黒人のALS夫婦やエミーやエミーの友だちと過ごす方が居心地がいい。
娘の近所に住んでいても訪ねてこない母親より、改心して最末期に過ごしてくれる愛する夫もいいけど、気持ちが通じたエミーに看取ってもらったヒラリー。
(本当はひとりで旅立つつもりで、どんなに苦しもうと寝室にこないだと言ったが)
エミーはヒラリーの世話をするうちに
よく生きる
ことを知る。
介護ってする側の一方的な能動作業でないもの。
介護される方からたくさんのことを学ばせてもらうのです。
人生って最後までわからないもの。
人生っ何が起こるかわからない。
人生って捨てたものでないのね。
電動車椅子でスーパーの何がを走り回るヒラリーの楽しそうな顔。
いいわぁ。