草原の実験
セリフのない映画なので、純粋に映像に引き込まれていく。
真ん前、 真っ直ぐ、真上、真横、真ん中、間近
そんな言葉が頭に浮かんでくる映像。
ど真ん中、ストライクゾーンにくる。
あまりの素朴な美しさに目を奪われてしまう。
沈みゆく夕日、三つ編みを解いていく少女の髪に日没の光が差す。
少女に見とれてしまう。
幼馴染みと金髪の少年との三角関係と言うにはピュアな淡い恋。
モンゴリアンかなと思わせる父の足を洗い、従順に尽す少女の生活。
井戸に鍵を掛けるような、砂漠地帯に近い草原の一軒家での少女の生活。
土壁?のような家。
余分な物のがない生活。
少女のベッドのそばには世界地図。
カーテン代わりのレースの 布。
SOSを知らせるため銃を空に打つ。
父の死から少女の生活が変わる。
たった1人で墓穴を掘り、部族?民族?地域?のやり方の旗をたてる。
身の振り方を自分1人で始末する。
夜中に銃を突きつけた者は誰?
死因は?
柵は?
ここはどこ?
途中からもしかしてと思った最後が本当に現れた。
映像しか情報がないくら、食い入るように観た。
映像で勝負とは、映画の原点。