点子がゆく

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ヴィヴィアン・マイヤーを探して

f:id:tenkochaniine:20160106232732j:image若者ジョン・マルーフがオークションで手に入れた古い写真のネガ。
現像すると期待に反して素晴らしい写真だった。
これを撮ったのは乳母をしていたヴィヴィアン・マイヤーと言う女性。
彼女は一枚も公表せずに生涯を終えた。結婚もせずに秘密主義のように自分を語らなかった。
また、自室を見られることを嫌がり、奇妙な人と言われていた。

溜め込むのでさぞ、物に埋めれた生活をしているのであろう。

そんな彼女を知っている雇い主や養育された人々のインタビューと 
ヴィヴィアンの写真、
ヴィヴィアンがどんな人だったかを探るジョン。
そんなことが交えてできたドキュメンタリー映画。

インタビューではヴィヴィアンは変な人と言われ続ける。

写真は被写体である人に愛ある眼差しで撮っている。
写真を見る限り、ヴィヴィアンは人が好きなんと思う。
 
このギャップがいいのか。

無名のヴィヴィアンの写真をブログに載せると反響がおおきく、
写真集や展覧会と世界にはばたく。

写真だけで勝負すればいいのに、
作品には作者のプロフィール(乳母)と孤独な私生活がついて回る。
乳母は下層な生活をしている人。

人付き合いが悪く、孤独を愛するように言われたヴィヴィアン
でも、晩年に偶然再会した友とは実現しなかったが、沢山の会話をのぞんでいたらしい。

結局、ヴィヴィアン・マイヤーとはどんな人物かはよくわからないが、
展覧会や写真集の宣伝として活躍する映画だ。