点子がゆく

映画や自転車や温泉の話をするブログです。

花つみ日記

「私の渡世日記」の高峰秀子が名子役時代の作品だが、葦原邦子のためのようなミュージカル風映画。

女学生の友情と言っても親友とか天国に行っても友だちなんて幼い感じで、とても乙女チック。

葦原邦子扮する先生は家では
ピアノを弾き
窓辺にはカーブしているカーテン
ピアノのスペースは舞台のように柵をしている。一声かければ丁稚らしき使用人がくる。
高峰秀子扮する栄子の家は大きな置屋のようで、部屋にはベッドにフランス人形、少女雑誌が次々出てくる。
東京から父の転勤で引っ越しきたみつるの家は広く、お手伝いさんがいる。どこかの銀行の支店長さん?
ハイキングの帰りは車で帰宅する。

舞台は太平洋戦争前の「細雪」の頃であろう。
女学校に通えるから恵まれた環境の乙女たちのたわいのないが、ヒロインが舞妓さんになり、現実からかけ離れたところもある少女雑誌から飛び出たような話
吉屋信子さん作だからそうよね)
ストーリーといい、歌といいまるで宝塚を観ているみたい。

校庭で女学生が並んで、箒で掃いているはじまりには度肝をぬかれました。