点子がゆく

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或る終焉

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終末期の患者様を訪問する在宅医療の看護士演じるのがティムロス。

 

フランス・メキシコ映画で舞台がどこなんだろう。英語で会話してるから英語圏?

 

日本の介護保険を使った在宅の訪問看護と比べてしまった。

入浴や尿便の始末を素手でしていたのにはびっくり。

日本ではゴム手袋を使用する。

抵抗あるかもしれないがお互いのリスク回避の為、医療の世界では当たり前。

特に最初の患者サラはエイズだった。

 

それと介護保険では決まった時間内にすること(食事介護、入浴、体位交換、オムツ交換、便や尿の始末、清拭など)

ご飯を作るのはヘルパーさん。

 

ティムみたいに長い間いるわけでない。

いや、実費を出せば可能でしょう。

 

ティムを雇った人はみんな余裕がある人なのかしら?

 

在宅で終末期を迎える。

誰もが望むこと。

建築家のように大家族の者もいれば、

週一親戚が訪ねるエイズで一人暮らしの女性。

遠くに40歳代の娘がいる化学療法がうまくいかないマーサ。

 

末期だから入院でなく、最後まで自分らしい自分の生活をすごす人々。

たとえ一緒に住む家族がいてもいなくても。

 

患者さんが建築家なら建築の本を購入したり、建築家の家を見学したりする。

亡くなった患者の葬儀に参列したり、バーで患者のことを妻のように話したり患者にのめり込むように接する。

患者であるけど、家族のように接するティム。

介護の本来のカタチの気がする。

時間やお金に束縛させない、患者でなく1人の人として接する。その人の望むべきことを手助けする。

ティムを見ていると介護の原点をしめしているようだ。

 

患者と接する様子とティムの家族とのことを絡ませながら話は進む。

 

 

患者と接する。

⇒ランニングする。

⇒患者と関わる。

⇒トレーニングする。

⇒患者と接して

ティムの生活はこのサイクル。

 

息子への贖罪のように患者と接している。

 

そしてラストを迎える。

 

美しい画面は車椅子に乗ったサラと介護するティムの姿が真ん中にあり、左右は庭の風景に取り囲まれて額縁のようであり、こんなに美しい風景はないなぁ。