ハリーとトント
確か、主役のハリー役の役者、アートカーニーが50歳代で演じ、アカデミー賞を取った作品のはず。
無言の行をしてる、メガネでふっくら系の孫とジャニスイアンみたいな女の子と「アリスの恋」でアカデミー賞をとったエレンバーンスタインとか言う名前の女優が娘役ででていた。
午前10時の…で観た。
『ハリーとトント』は映画館の座席は今までで一番こんでました。
好きな映画だから観たい人が多く、うれしい。
老人を主役の映画だけど観客に若い人もいたのでびっくり。
それだけ有名で味わい深い作品てことでしょう。
立ち退きで自分の居場所探しの旅にでする、ハリーと愛猫トント。
息子宅に同居し、部屋数が足りないから孫と同じ部屋なのがリアル。
うちも途中同居で
何かと大変。
家出娘に促されて初体験の相手に会いに行くシーンで流れるワルツの美しいこと。
会話していると認知が入っているであろうことがわかるが、彼女の話に合わせていくハリー。
イサドラダンカンと一緒に踊っていた進歩的な彼女を演じるのはジェラルディン・フィッツジェラルド。
ハリーに踊りを誘いながらも自分の踊りに酔いしれる彼女とハリー。
踊っている相手がハリーだとはわかってないけどダンスに夢中な彼女。
ボケてもこんな人生もいいかも。
ただ、訪ねてくてくれるかしら、私のハリーは?
このダンスのシーンだけで、点子は大満足。
2人の姿を遠巻きから見つめ、涙する家出娘。彼女が訪問するのを提案した。
この子、ステキ。
高級コールガールと何十年ぶりかのお誘い。
登り坂を昇天しながらのBGMには『慕情』を使うなんて、笑っちゃいました。
高齢者ハリーの終焉の地探しの旅。
トントはなくなったけど、ラストにトントによく似た猫を見つけ追いかけるハリー。
草原の輝けるとき
再びかえらずとも
なげくなかれ
たしかワーズワース作
年取ると丸くなるのか、
こだわるのが 面倒くさくなるのか
身に降りかかったことに一つ一つ対処しているハリー
変化することも受け入れていくハリー
老いて行くことの参考になりました。