お母さん、薬飲み過ぎてますよ。
水曜日の夕方。
短期記憶が乏しい母から
「喉ががイガイガするから病院に行きたい」
と、言われた。
夜間診察している病院で抗生剤と痰切りの薬もらう。
その日はうちで夕飯を食べてもらい、薬を目の前で飲んでもらう。
翌日にデイサービスに行けそうなので、実家に送っていく。
去年体調を崩した時はデイサービスに行けるまで、うちに来てもらった。
母は独居なので、翌日から金曜日までデイサービスで服薬してもらう。
土日はデイサービスに行かない。
薬の管理ができないから、仕事帰りの金曜日の夕方に実家に寄る。
夜飲む抗生剤が全てない。
ゴミ箱から薬の包装を探す。
1日一回、夜飲む抗生剤を5日分と痰切りの薬の包装が捨ててあった。
抗生剤は2日、痰切りの薬は1日余分に飲んでいたい。
薬局に電話して、一遍に飲み過ぎた薬の量と危険がないか尋ねる。
下痢、嘔吐、意識障害などないので
安心。
「私はボケてない」
母はいつも言う。
「ボケてないのになんで薬を余分に飲むの!」
説得してる自分がいる。
気まずい空気の中、残りの薬を持ってうちは帰る。
うちに帰れば義父がいる。
まだ母は独居をがんばると言ってくれるが、1人で食べるご飯の寂しさやうちに来ての義父との同居での気遣いを考えるともう少し1人で頑張ってもらおう。
毎日ヘルパーさんには入るには限度額をオーバーする。
時々は自由なきく娘に様子を見てもらおう。
彼女が忙しくなったらまた考えよう。
毎日をいかにずらすか。
そんな毎日。