幸せなひとりぼっち
59歳のオーヴェの話
最愛の妻を亡くし、頑固者ジジイのオーヴェ。
不器用だが、信念を曲げない男
笑顔の素晴らしい、前向きな妻に先立たれた彼が、自ら命を立ち 妻のもとにと行こうとする。
しかしいつも邪魔が入り、自殺がなされない。
引っ越して来たイラク人、
昔馴染みの近所の人たち
妻の教え子
周囲の人々との関わりの合間に
子供の頃のこと
妻との出会い
妻との生活や悲しい過去
どんな人にも それぞれの過去があり
人生がある愛する者との生活がある
子供時代、妻との生活などの過去と
現在、近所の人との関わりが交差する中で、
嫌な親父だったオーヴェが愛しきじいさんに変わっていく。
いや、オーヴェが変わったんでなく、
オーヴェを見る私の目が変わったんだ。
人はいつか家族と生き別れ、一人になる。
どんなに夫や妻を愛しても、どちらかが残される。
オーヴェはわたしであり、あなたでもある。
独居になっても、人はひとりでなく誰かとつながっているんだなあ。