マンチェスターバイザシー
ごく普通の人の心の痛みを静かに描いた作品。
「アルゴ」のベンアフレックの弟、ケイシーアフレック主演。
ケイシー演じるリーはお腹がでてて、見るからにダサい男
普通加減がいい。
仕事は何でも屋、修理屋。
訳あって故郷から離れて1人で暮らしている。
兄が急死し、高校生の甥っ子の後継人となる。
兄の死に関する現在と、故郷で暮らした日々がリンクする。
セリフのない状況説明の場ではアルビノーニのアダージョが流れる。
向田邦子の名作「あ うん」に流れた曲
ロバートレッドフォードの「普通の人々」のパッフェルベルのカノンの様に胸打つ曲
静かに流れる曲は、見てるものの心にリーの心情を深く模索させる。
甥っ子と兄とは3人で船に乗ら様子から
仲の良いのが感じられる。
何事もなければ、このまま、身内ととも
に故郷で一生を終えたはずだが、
悲しいことに
最愛の子どもたちを事故で失う。
そのため、夫婦仲も壊れてしまう。
その当時、妻はメンタル的にいっぱいいっぱいの様だ。
仲間と夜中に騒がのは男の人ならある様なこと
心が折れかけた妻にとっては鬱陶しいがられるが、妻を愛している。
子どもが可愛くてしょうがない。
誰が悪いわけでもない
どうしようもない事故
やり場のないリーは
1人酒場で見ず知らずの人に因縁をつけてしまう。
あまりに悲しく救いようがないのだが、再婚して妊娠している元妻と再会する。
あの頃、リーを責めていたことを詫びる。
救いがあってよかった。
とは言え故郷に住まず、甥っ子とは離れて暮らすが、甥っ子が泊まりに来ることを考えた部屋を借りる前向きになり安心した。
他人の痛みをわからないけど、大なり小なり ひとには 傷が心にある。
うまく言えないが、普通っぽいリーが良かった