点子がゆく

映画や自転車や温泉の話をするブログです。

幼な子我らに生まれ

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この人たちは、なんでこんなに複雑な人生を歩まないといけないのだろうか。

 

人間関係が混み合っている。

 

小説だから、映画だから  日常ありえないシチュエーションを作ってくれる。

 

誰もが離婚したくて結婚する訳ではないが、

離婚するひとがいる。

 

再婚する人もいる。

 

離婚だけでなく、連れ子がいて再婚をした人々。

 

 

その上、再婚相手との間の妊娠。

 

 

もういい加減にしてと言いたくなるくらい複雑。

 

おまけに思春期の連れ子から、他人呼ばわりされたり、

その娘からは「実父に会いたい」と言われる。

 

連れ子の実父は  どうしよもなく  人間的。

 

こどもや妻のある重責に耐えららなくなり、DV、ギャンブル、酒、女と逃げた人。

 

この人をドンピシャなのが宮藤官九郎

 

いやらしいほど  この役に似合っている。

 

宮藤官九郎って、歯がかけてなかったかな?

 

別れたこどもと会う条件に、元妻の再婚相手に金を無心するトコトンいやらしい男。

 

自分に正直すぎ、最上級の嫌な男がよく似合う。

 

が、デパートの屋上で、偶然会った次女の姿を見て、

平穏だった過去を思い出し、優しい一面を見せ、ホッとした。

 

本当はいい人なんだで終わらせて、安心させるられた。

 

まあ、いい人悪い人の判断は、その人を見たじぶんのきもちなんだがね。

 

浅野忠信田中麗奈寺島しのぶ宮藤官九郎、それに子役たち

どの人も適役、びったり。

 

宮藤官九郎の役になりきれない浅野忠信か選んできた人生を   ありのまま受け入れるしかない。

再婚した相手の連れ子にしてもそう。

自分で作った環境でなくても、今の状況を受け入れるしかない。

受け入れないなら、宮藤官九郎になるしかない。

 

 

浅野忠信を男前だとは思わない。

 

絡みシーンでは、いやらしさが120パーセント。

 

背広姿で夕方の改札を出て歩く姿は

背筋がピーンと伸びて姿勢がよかった。

 

あっという間に読み終えた文庫本のようでした。

 

梅干し🍙おにぎりがよく似合う映画でした。