途中同居 介護の夏休み
義父と暮らしはじめて
2年近くなる。
その間、息子(孫)の卒業式のため
に一緒に家族旅行したり、
転倒して圧迫骨折したり、
毎日デイに行くようになった。
毎日ということは、日曜祝日もやっているデイを増やした。
圧迫骨折してから、一時期オムツになった。
容態が安定し、リハビリパンツや普通のパンツだった。
日中の尿失禁が何度かあり、リハビリパンツで過ごすようになった。
週末は外泊してもらうようになった。
ある日、夕方帰宅すると、家の中が臭いことがあった。
リハビリパンツの中に便をしても気づいてない。
トイレで排便してもうまく処理できず、便器やトイレの床を汚すことがあった。
デイで流しそうめんを食べた日は、ゆるい便の処理がしきれず、居間や廊下に便がこぼれていた。
おじいちゃんが汚れた便器や床を拭いた跡がある。
時には便まみれのパットやリハビリパンツを洗濯する衣類を入れるカゴや、便器で流そうとしてたが、幸い(?)流れずいたおかげで、詰まり、廊下まで汚水が流れ出ていた。
「年寄りを引き取るということはこんなこと当たり前。」
「状態が徐々に悪くはなるけど、よくはならない」
「なんで引き取るの、偉いわぁ」
様々なアドバイスをもらった。
どうにかなると思っていたが、甘かった。
はじめは嫁の私だけが世話をしてた。
息子である夫にブチギレると、着替えとオムツの交換をしてくれるようになった。
便騒動の時も先に帰宅した夫が処理をしてくれた。
夫からSOSの電話をもらった私はドラックストアで消毒用エタノールを買って帰り、家中、エタノールで消毒した。
何度もトイレで起きるおじいちゃんと襖1枚隔てた隣の部屋の夫は夜中に目が覚める。
忍耐強い夫が疲れ果てている。
8月後半に夫と旅行をする間は外泊をお願いしていた。
元々。マイナス思考の夫をこれ以上疲れさすと、投げやりな爆弾発言が出てきそうてこわい。
楽しみにしていた旅行をやめると言われそうな気がした。
夫も私とおじいちゃんの世話は直接しない子どもたちも疲れてきていた。
そこでマルッと1ヶ月泊まってもらうようにした。
90歳で、歩ける、食べれる、話せるとできることは多い。
でも、家にいないとなぜかホットした。
申し訳ないが、気が楽になった。
何も文句を言わないおじいちゃんだが、夕方居間のソファでテレビを見ながら夕飯を待つ姿がない。
少々夕飯が遅れてもいい、朝はたっぷり寝れる
おじいちゃん、夏休みをくれてありがとうございました。