ゆふいん文化・記録映画祭その3『ママリン』
障害受容で言えば、
4.解決への努力
5.受容期
の段階の映像です。
母親の ママリンことアサヨさんのボケに対面し
⒈ショック
⒉否認
⒊混乱期
の段階を越してしまったアッコちゃんと日々徘徊するアサヨさんとの4年間の日常を記録した映画。
驚くことにアッコちゃん母親家出回数、距離、時間などを記録していたのです。
転んでもタダて起きないなにわ女。
いつか本にしようと目論んでいたのか、フツーの娘でない。
地域で暮らす。
地域で死ねる社会
在宅介護。
それを実践している。
ここに来るまでの
⒈⒉⒊段階のアッコちゃんの苦悩はあっさりインタビューだけで残念。
実際、介護進行形の点子は
エッチラオッチラ1時間かけてゆふいんに映画を観に行った。
介護で行き詰まっているのに、考えることは介護の事。
日常がボケとツッコミの2人にヒントを得ようとゆふいんに映画を観に来た。
分かったのは
点子の介護にはユーモアがない。
笑いが必要。
現実にオムツ変えたり、別居してる認知の親に毎朝安否と予定の電話をしている身には
そんなこと言ってられんよ。
と笑うことを、忘れてしまっていた。
同じ立場の仲間と会話するピュアカウンセリングにホッとする、癒されたこともあったが、
相談しても解決ではない。
アッコちゃんのここまでの極地に行けるヒントが欲しかった。
でも、それって人から習うものでなく、自分で探すしかないんだろうなあ。
点子は家族から
イライラしてると指摘される。
しらしんけん、無我夢中真面目にするほど
ドツボにはまる。
知り合い、知らない人など地域の人みんなを巻き込んでやんなきゃ息苦しい。
地域で暮らすを、実践しているアッコちゃん。喫茶店のマスターやバーのマスターに道行く人。
アサヨさんの関わる人は誰でも巻き込んじゃえ。
そんなバイタリティに生きてるアッコちゃんとアサヨさん親子。
カメラと言う第三者がいる。他人の目があるからちょっと冷静になれるのかな。
映画の後のシンポジウムで佐伯や庄内の医師や施設長さんたちの話を、映画とセットで聞くことで、
映画を観た後のコドバにしきれない心のモヤモヤを整理できた気がする。