祝福 〜オラとニコデムの家〜
点子が、最近よく考えること。
自分の居場所があるのとで
安心して生きていける、気がする。
それは大人とか子どもとか関係ない。
でも子どもは親の家が居場所になる。
父や母の心に余裕がある家庭なら、居場所なんて考えずに大人になる。
子どもたちは、与えられた環境でくらしていくしかない。
別な場所を自分から選ぶなんて、かんがえつかないだろう。
なんとなーく、のほほんと生きてきた点子だが、
結婚して自分の家庭を持った時は、好きにしていい開放感に浸っていた。
映画を見た第一印象は、
これドキュメンタリーなの?
カメラに映されていること、お父さん、お母さん、オッケーなの?
監督はドキュメンタリーのタネをどうやって探すのかしら?
どうやって、オラたち家族を見つけ出したのかしら?
アルコール依存ぽい父と別居して別の男の人と暮らす母、自閉症の弟。
家族の世話をするオラ。
まるで母のように自閉症の弟の世話をしている。
時には母の心の支えとなる。
15.6歳くらいであろう少女。
幼い弟を連れて家に戻ってきた母だが、
あっという間にまた、出て行った。
オラから何度も催促されて、やっと自閉症の息子の初聖体式に参加した母。
束の間の家族に戻り、
また家族でやっていけると思ったのか、
一緒に住んでる男の人に対する不満から逃れたかったのか、
家に戻ってきて、ベビーベッドを組み立てたのに 。
母もまた、自分の居場所を探しているのか。
母は自分のことで精一杯。
オラたちのことどころでないようだ。
オラ、
大人なんて信じちゃダメだよ。
自分の道を進みなさい。