点子がゆく

映画や自転車や温泉の話をするブログです。

天のしずく②

「命のスープ」の辰巳芳子さんの映画を隣町で観た。
父を看取る時に作っていた玄米スープの辰巳さんの映画である。
品のよい、立ち振る舞いの美しい凛とした、美しい日本語を話される方であった。
昨年亡くなった父と同じ大正13年生まれだそうで、親近感がわいた。
「地獄炊きって、ご存知ないですか?」
そう言い放ち、参加者を指名しながらどんどん当てていく。
テンポよく料理教室が進んでいく。
介護に対する料理だけでなく、「大豆100粒運動」では日本の食生活の未来について語り、学校で実践してもらう。
実践してもらうだけでなく、植えて育てて感想文や観察日記をつけてもらい、発表の場を設けてもらう。
実行するだけでなく、実行した事について考えさせる。そうする事で、子どもたちは次に何をすればいいか、自分の頭で考えるようになる。
なんとも理に適ったことをしている。
「あなたが食べたものであなたがつくられる。」と、いわれている。 
食べることは生きること。
VFの点滴だけで約2ヶ月頑張った父。
本人の負担になったり、不快になったりする延命は望まなかった。
圧迫骨折で認知症の父は元気に生きていくためには、『食べること』と『歩くこと』が大事だと教えてくれた。
去年、家の前でお迎えした神輿巡回を今年は今日、まわっている。
もっと早く辰巳さんのことをより知っていたら、玄米スープだけでなく他のスープも試せたのに、という思いがいっぱいです。