愛しのアイリーン
予告編を見て、40過ぎの田舎のにいちゃんが、フィリピーナを嫁にするという、軽い気持ちで観に行った。
結婚という安定した性生活を求め、独身男安田顕のダメ男振りがなんともいえない。
彼のフィリピーナとの結婚話が軸なんだけど、
お金のため結婚したけど、夢見る夢子のようなアイリーンの2人の女の人がすごい。
凄すぎる母と嫁に囲まれたことで、より一層ダメ振りを発揮する岩男。
でも、お金で買った嫁を連れ戻そうと必死でチンピラに追跡する岩男。
所有欲だけでなく、身を呈して助け出す。
かっこいいとかあるじゃん。
行方不明にのチンピラの車や遺体が発見されないのは、それだけ田舎すぎるということか。
セックスのためこれだけ一途になれるなら、なんかやれそうな気がするけど、そんなに世の中上手くいかん。
岩男の独占欲や寺の坊主への嫉妬、性に対する執着。
フィリピンへの仕送りを気遣うあたり、
岩男はアイリーンを愛してたというとすんなり行くかもしれない。
でも、なんかスンナリ言えない。
もともと綺麗な人だけど、眼鏡でオブラートに包む木野花。
訛りを喋って、乱暴な振る舞いをしても、やっぱり木野花が出てくる。
シワが少なく田舎の婆さんになりきってない。
息子のためなら、這いつくばってでも、人殺しをしても(殺してないです)、息子のためならと奮闘する母
岩男にしても、アイリーンにしても、木野花な母にしても、
これが純粋な愛なのか
愛って何と考えてしまいました。