点子がゆく

映画や自転車や温泉の話をするブログです。

後期高齢者の親 能動的には暮らす手伝い

年相応には認知機能の低下があるが、独居で頑張っている親。

月曜から金曜までデイサービスに通ってもらっている。
風呂と食事と人と接してもらうことで認知機能の低下を防ぐ目的。


それから、日中誰かといる事で家族(子どもの私)が安心したい。

歩いて10分位の距離に住んでいても、フルで働く娘は毎日会いに行けない。

デイサービスは助かる。
デイサービスに行っていることで安否確認が取れる。

風呂なんて、独居だと不安だが、デイサービスで入るから家で入ることはない。

確かにデイサービスはありがたい。
買い物に連れて行ってくれるし、毎日いろいなプログラムがある。
でも、集団活動だから、個性が見えにくい。
どうしても受け身の活動になる。

だからと言って、なんでも自分でできるなら、デイサービスに行かなくてもいい。
自立歩行は大丈夫だが、年相応に生活活動の幅が狭くなっている親。

以前は新聞や市報などの情報からやりたい活動を取捨して参加していた。

そんなこともしなくなった。

そこで親の好みを考慮して、三つのことを取り入れた。

ひとつ目は新聞でみた、シニアのファッションショーに出演。

二つ目は公民館である歌の教室。

三つ目は好きそうなコンサートに誘うこと。

女の人はいくつになっても美しく輝きたい。シニアのファッションショーではうちの親だけでなく、皆さんイキイキしていた。
親がきれいにしているのはいいものだ。
二回公演があり、昼からの部は成人した息子(親からするという孫)、夜の部は娘の私と分担して付き添った。
と言っても見守るだけだが。
また機会があったら出演してもらいたいなあ。

二つ目は歌謡曲嫌いでクラシックとか唱歌の好きな親が音楽でリフレッシュしたらいいなぁと娘の願いを込めて。
新しいものに取り組むのは苦手な認知低下の人。
楽器もいいけど、歌が一番手軽。
なーにもなくても声はある。
そこで昔懐かしい唱歌などの教室を勧めてみた。
楽しそうに行っている。勿論、公民館まで自力で行っている。
歌のある日は忘れないように朝、電話で念押しする。
短期記憶が危うい時もあるのに、歌のある日の前日に、デイサービスを休むと電話してと言う。
月に2回なのでもう一つ歌の教室に通い、月に4回楽しんでもらうようにした。教室の帰りにデパートに寄ったり、馴染みの整体に行ったりと自分なりに1日を過ごしてくれている。


3つ目のコンサートは好きなクラシック。
アルゲリッチは親子で毎年、ワンコインコンサートや地域のホールでの無料コンサートなど目にしたらチラシを見せて勧める。
自力での情報収集は難しいなら、親の好みと身体機能をよく把握しているのは娘や息子など身近な人がするのが一番。
こればっかしは、ケアマネージャーさんやヘルパーさんにはできないこと。
本人をよく知っている人が、イキイキと暮らせるサポートってこんなこともあるよ。