点子がゆく

映画や自転車や温泉の話をするブログです。

こころに剣士を

f:id:tenkochaniine:20170128220428j:imageエストニアが舞台の映画である。

監督はフィンランドの人。

 

フィンランドのツアーで必ずと言っていいほど出てくるのは、エストニアのリアドへフェリーで日帰りオプション。

それくらいフィンランドエストニアは近い。

 

言葉が喋りすぎない映画。

 

主人公エンデルと女教師との恋する場面がそうだ。

 

なんとも美しい  恋する二人。

映像だけで、二人の心の距離の縮み具合を表している。

おじいちゃんとヤーンとの別れの場面では、 

繋いだ手と手

 

連行される車に乗る前に、振り向いて、もう一度孫のヤーンを見る眼差し。

 

きっとシベリアとか、強制収容所にやられてしまうんだろうな。

 

フェンシングを教えるきっかけを与えてくれたマルタ。

ちっちゃなマルタだが、家に帰ればまだまだ幼い姉妹がいる。

彼女たちの世話をするマルタ。

 

エストニアの人々はナチススターリンの翻弄される。

校長も歴史に翻弄されて良心を失っていた。

 

マルタが試合で勝った時に、三つ編みメガネの妹が

「さすが、お姉ちゃん」

と 尊敬の眼差しで姉を見た。

 

大国に翻弄されるエストニアのようなマルタ。

 

フェンシング🤺の基礎、相手との距離感で一度は引いていたマルタが前進する。

試合のために列車でレニングラードに行く子供達。

地図で見るとずいぶんの距離。

車窓から見る大都市レニングラードをみるマルタのまん丸お目めの愛らしいこと。

 

こんな子どもたちの瞳のためにエンデルは危険を犯してもレニングラードの試合に行く。

恋人とは永遠の別れになるかもしれないレニングラードへの旅立ち。

 

多くの子どもたちは時代に翻弄されて父親を亡くしているらしい。

 

彼らの父親のようなエンデル。

 

時が経ち、最初のシーンのように列車から降りる人。

 

父親の帰還のように、子どもたちが出迎える。

 

セリフは少ないが

 

映像が全てを描いてくれた作品。

 

 

 

 

 

 

 

パーマネントライフを探して

f:id:tenkochaniine:20170205215527j:imageパーマネントライフ?

パーマネント?

調べると半永久的?

 

今のままだと、人類は滅びる。

未来の子どもたちのために、どう生きるのかを模索する旅

 

我が家の庭には花壇を作るスペースがある。

引っ越してきた年は家庭菜園に目覚めた。

トウモロコシ、トマト、キューリ、ナス

はじめは良くできていた。

そのうち、手間をかけるほどは収穫高が上がらず、

いつしか年が経ち

忙しいので、草刈りがやっと

 

去年はとうとうシルバーさんに草刈りを頼んだ。

 

そんな点子が野菜作ってみようかという気になった。

イギリスのトッドモーデンのインクレディブルエディブル

 

日本でよく言われる地産地消。

近場のものならできるだけ、ガソリンや人件費を使わずにその地域で食べるのがエコ。

デトロイトでもそう

 

地球温暖化をストップさせるべく、

CO2削減を大きく叫んでも減らない。

 

どんな未来にしたいかを探し、車でなく、自転車や歩くペースて行動している人に会った。

 

 

フィンランドの教育で校長先生が、「寛容」であることを身につけてもらいたいと言った言葉が印象的だった。

 

地域貨幣のことは分からなかったが、

観てる者に家庭菜園をしようと思わせるだけでも、大成功の映画です。

年末に自転車でさすらう点子

26日までしっかり働いたので27日から休みを取った。

29日に友だちとランチの予定があるので、2日半で帰れる場所を考えた。

 

うーん、「私たちのハァハァ」の関門トンネルを行こう。

 

いざ出発の直前に友だちからランチキャンセルの電話。

 

わあ!予定変更。

f:id:tenkochaniine:20161228075034j:image7時55分発

 

走り出すがサイクロメータが作動しない。

 

まだ、店が開いてない。

仕方がない。

別府で電池交換しよう。

f:id:tenkochaniine:20161228082312j:image

別大国道が長く感じられる

 

別府に入り、郵便局に用事があり、10号線寄りの別府郵便局による。 

 

イオンのクリーニング屋のお姉さんがおしえてくれた、量販店にいき、電池交換する。

 

走るが作動しない。

 

いつも人任せのツケがきた。

 

また郵便局に戻る。

座ってゆっくりと作動の仕方をネットで検索。

 

時間がかかったができた。

 

f:id:tenkochaniine:20161228101955j:image

うー。

やるじゃない、点子。

 

再出発します。

 

別府で時間を食ってしまい、もう10時半過ぎ。

 

豊岡で休憩。

 

f:id:tenkochaniine:20161228110809j:imageウチから持ってきたみかんと鮭おにぎり。

 

カラダ動かした後は、蜜柑🍊があうのよ。

 

f:id:tenkochaniine:20161228111857j:image亀川の杵築よりのところ

 

f:id:tenkochaniine:20161228160146j:image別府郵便局からここまでの距離

 

 

f:id:tenkochaniine:20161228115457j:image11時55分赤松峠到着。

 

 

このまま北九州に走っても着く頃には真っ暗。

 

勇気ある撤退。 

これからうちに帰ります。

 

 f:id:tenkochaniine:20161228120920j:imagef:id:tenkochaniine:20161228120941j:image

 

f:id:tenkochaniine:20161228121755j:image

 

 

戻ってきました。別府郵便局。

f:id:tenkochaniine:20161228130019j:imagef:id:tenkochaniine:20161228130038j:image

別府郵便局から赤松峠までの往復です。

 

f:id:tenkochaniine:20161228130324j:image

f:id:tenkochaniine:20161228133228j:image

 

総走行距離は60キロ

 

反省     電池切れなどの用意は事前に。

            用事も済ましておく。

           早く別府や日出は抜ける。

 

 

 

92歳のパリジェンヌ

f:id:tenkochaniine:20170104221724j:image

予告編で、充実して生きているヒロイン像や母と娘の関係にトキメキ、87歳の老親と観ようかなぁと思った。

でも、

尊厳死がテーマなので、

美しいもの

きれいなもの

が、好きな母は好まないだろうから一人で観た。

 

食事中によくこぼす義父にきつい言い方をすると、息子から、

「あんたもそのうちにそうなるよ」

と、きつく言われる。

 

年を取るとできなくなることが増える。

 

誰でも年をとるんだが、現実にこぼされるならかなわない。

片付けるのはわたしだから。

 

看取りを経験し、只今介護中。

 

先日、80歳をとっくに過ぎた叔父に、車の運転を辞めることをほのめかした。

 

第三者から見たら、車を運転しないほうがいいと言いたい。

 

しかし、当人にとっては

また一つ  老いを認めることとなる。

 

車の運転を自ら諦めたマドレーヌ

 

失禁したマドレーヌ

 

自分のことができなくなったので

自らの手で人生を終わらせると言う。

 

いさぎよ過ぎる。

 

いろんな人生があるが、

私はあがいて、好き放題しまくる、迷惑な年寄りになりそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

初恋がきた道

f:id:tenkochaniine:20170110215008j:image人を好きになることが、こんなにも美しいとは。

 

ひと目見て、相手を好きになる。

 

どんな性格か?

どんなくせがあるか?

 

なんて関係ない。

 

ただ、ただ好きになる。

 

だから初恋

 

誰もが  感じたことがある気持ち。

 

忘れていた心を思い出させてくれた。

 

胸キュンというには素朴な気持ち

 

好きな人のために、しらしんけんに料理をする。

 

その人の声を聞くために遠い井戸に水を汲みにいく。

 

街から村の実家にもどった息子がその当時の中国の普通の人の生活は日本人の我々からすると、予想もできないくらい貧しい。

 

 

戦後の、戦前の日本もそうだったのかは高度成長期に子供だった私にはわからない。

 

 

 

忘れていた心を思い出させてくれた。

 

 

ヒッチコック トリュフォー

f:id:tenkochaniine:20170125220209j:image

30年くらい前に読んで、うちの本棚に君臨している「映画術  ヒッチコック  トリュフォー」の本の元となったインタビューを中心に、現代の名匠と呼ばれる監督10人がヒッチコックについて語る、ヒッチコック・ラブの映画。

 

小難しいことはわからないが、ヒッチコックが言っている。

 

映画は映像だと。

 

サイレントに限ると。

 

観客の反応が一番大事だと。

 

当たり前だが、本当に当たり前だが、

 

情報があふれ、

人工の映像がいとも簡単に作り出されるこんにちに

 

こんな当たり前のことを

 

忘れ去られたように思えるいま

 

 

シンプルに語る      

ヒッチコックは素晴らしい。

 

 

 

湾生回家

f:id:tenkochaniine:20170122121454j:image

生まれ育った土地で暮らす私にとっては、地元はごくありふれた街で、故郷と呼ぶには気恥ずかしい。

 

激動の時代に翻弄され、住んでいる故郷を離れざるえない人々にとって

また、故郷が外国になり、

たやすく行けないことにより

望郷の念は一層募るのであろう。

 

 

湾生とは日本統治下の台湾で生まれた日本人のこと。

 

終戦で見たことのない祖国日本に帰った湾生たち。

 

台湾人と結婚し、台湾に残った人もいるが、多くは祖国日本に帰った。

 

湾生たちにとって故郷は台湾。

日本は祖国。

 

国の都合により、住み慣れた故郷を去らねばならない。

 

日本人の話なのに監督は台湾のひと

  

どうして日本人のことを気にかけてくれるのか?

 

なぜ、湾生のドキュメンタリーを作ったのか?

 

不思議だ。

 

 

 

湾生たちが「舞踏会の手帳」さながら

台湾を訪れる。

自分のルーツを探す

 

70代後半以上の湾生たち

 

何人もの人の人生が描かれている。

 

70代     80代   90代   

 

各々の生活、家族のこと、人生

 

歳の割に若く見えたり、老けて見えたり、高齢者は個人差が激しい。

 

父親が総統府で働いていた、裕福な女性の出身校は〇〇第一高級中学校とあった。

 

高級は何を表しているのかしら

 

台湾は親日だとよく聞く。

 

現地の人との区別、差別は皆無とは言えないだろうに、望郷の念を募らすほどの思いは

台湾のひとの優しさにあるのではないだろうか。

 

台湾の人が皆優しい。

 

湾生のひとり、親が総統府で働いていた人。

ハイソな家庭のお嬢さんだったであろう人が、80代でバレエのレッスンをするのを夫スケッチしてた。

 

80代でバレエのレッスンをする人生もいいもんだね。