点子がゆく

映画や自転車や温泉の話をするブログです。

ヒッチコック トリュフォー

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30年くらい前に読んで、うちの本棚に君臨している「映画術  ヒッチコック  トリュフォー」の本の元となったインタビューを中心に、現代の名匠と呼ばれる監督10人がヒッチコックについて語る、ヒッチコック・ラブの映画。

 

小難しいことはわからないが、ヒッチコックが言っている。

 

映画は映像だと。

 

サイレントに限ると。

 

観客の反応が一番大事だと。

 

当たり前だが、本当に当たり前だが、

 

情報があふれ、

人工の映像がいとも簡単に作り出されるこんにちに

 

こんな当たり前のことを

 

忘れ去られたように思えるいま

 

 

シンプルに語る      

ヒッチコックは素晴らしい。

 

 

 

湾生回家

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生まれ育った土地で暮らす私にとっては、地元はごくありふれた街で、故郷と呼ぶには気恥ずかしい。

 

激動の時代に翻弄され、住んでいる故郷を離れざるえない人々にとって

また、故郷が外国になり、

たやすく行けないことにより

望郷の念は一層募るのであろう。

 

 

湾生とは日本統治下の台湾で生まれた日本人のこと。

 

終戦で見たことのない祖国日本に帰った湾生たち。

 

台湾人と結婚し、台湾に残った人もいるが、多くは祖国日本に帰った。

 

湾生たちにとって故郷は台湾。

日本は祖国。

 

国の都合により、住み慣れた故郷を去らねばならない。

 

日本人の話なのに監督は台湾のひと

  

どうして日本人のことを気にかけてくれるのか?

 

なぜ、湾生のドキュメンタリーを作ったのか?

 

不思議だ。

 

 

 

湾生たちが「舞踏会の手帳」さながら

台湾を訪れる。

自分のルーツを探す

 

70代後半以上の湾生たち

 

何人もの人の人生が描かれている。

 

70代     80代   90代   

 

各々の生活、家族のこと、人生

 

歳の割に若く見えたり、老けて見えたり、高齢者は個人差が激しい。

 

父親が総統府で働いていた、裕福な女性の出身校は〇〇第一高級中学校とあった。

 

高級は何を表しているのかしら

 

台湾は親日だとよく聞く。

 

現地の人との区別、差別は皆無とは言えないだろうに、望郷の念を募らすほどの思いは

台湾のひとの優しさにあるのではないだろうか。

 

台湾の人が皆優しい。

 

湾生のひとり、親が総統府で働いていた人。

ハイソな家庭のお嬢さんだったであろう人が、80代でバレエのレッスンをするのを夫スケッチしてた。

 

80代でバレエのレッスンをする人生もいいもんだね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

151.06キロ 関門トンネルまでの日帰り輪行の旅

 

昨年やり過ごしたことをした。

 

12月27日.年末の慌ただし中に、心のリフレッシュで自転車で関門トンネルまで行くはずだった。

 

が、赤松峠までで断念した。 

 

年も開けて、気分新たに

再出発した。

 

と言っても、まだベッドの中で天気予報を見ると、

なんと今日、明日は北九州に雨は降らない。

急いで身支度をした。

自転車の進み具合によっては一泊もある。

とりあえず、下着とタオル、石鹸、日焼け止めと化粧水かな。

 

手袋、ヘルメットに輪行袋

今回は極少な目の荷物。

軽くてしっかり入る娘の中学時代のスクールカバンを採用。

 

後、みかんにおにぎり。

寒いから温かいお茶。

 

 

 

仕事に出かける相棒に予定を告げる。

 

前回と同じ7時を過ぎた。

 

いざ出発!!!!!

 

あ、水筒忘れた。

 

慌てるといいことないね。

 

再度、出発。

 

 

別大国道の途中に親戚からでんわ。

 

これで10分15分すぎるのよ。

前回も別府で電池交換やら、お歳暮の振込やらで時間がかかり、もたついた。

 

「もう、電話はでんわ〜!」(親父ギャグ)

 

朝ごはんは胸がいっぱいで、黒くなりかけて、誰も食べなくなりそうなバナナと餡もちだけ。

 

別府でおかなが空いてきた。

f:id:tenkochaniine:20170106214058j:image右手に大分、左手に日出が見える公園でまたあんもちを食べる。

と言っても、座らない。

だって、先が長いもの。

ここでのんびりしてたら今日中につかないわ。

 

 

赤松峠はしんどいなあ。

 

f:id:tenkochaniine:20170106214350j:image   

立石峠を

11時過ぎに通る。赤松峠の方がきつかったわぁ。

 

中津までは頑張ろう。

 

10号線は車の量がハンパでないから、

歩道中心で進む。

 

歩道がないところは自転車を押して歩く。

 

一本外れて、旧道は車が少なくて走りやすい。

 

山香の外れの旧道を走っていた。

「こんにちは😃」

ママチャリの高校生が追い越した。

 

宇佐に行く道を尋ね、彼の後をついて行く。

 

ママチャリだが平均22キロ

 

わ、すご。

 

今までマイペースでチンタラしてたら点子は喝をいれられた。

 

坂でも速い。

 

前を行く彼のかごからラップに包まれたおにぎりが飛びでた。

 

宇佐の図書館に行くそうだ。図書館まで5キロと言わない距離、合間におにぎりを食べるんだなあ。

受験勉強するのかな?

坂でぐーんと引き離された。

高校生の彼を見失ないそう。

 

やっと追いつくと、地元の店屋に停めていた。

無言で高校生ママチャリと別れを告げる。

 

宇佐の街中に入りおにぎりで昼ごはん。

 

 

中津を過ぎ、

f:id:tenkochaniine:20170106214841j:image山国川を渡ったら福岡県

 

4時頃には行橋かな。

 

このまま順調に行けば、5時頃には小倉。

 

関門トンネルは10時までだから、

ソニックも小倉発が12時過ぎてもある。

 

泊まる用意はできているが、やっぱり家がいい。

小倉の金券ショップでチケットを買い、日帰りできそう。

 

ちょっと一息。

半額のチラシに惹かれ、和菓子に入る。

いちご大福は皮が柔らか過ぎ。f:id:tenkochaniine:20170106220329j:imagef:id:tenkochaniine:20170106220411j:image柿を丸ごと使ったお菓子は珍しい。

f:id:tenkochaniine:20170106220854j:image食べ終わったら2時。

 

のんびりしてたら遅くなるよ。

 

100キロ超えf:id:tenkochaniine:20170106220937j:image

ました。

まだ行橋にもついてないの。

 

脇道をいってたら、いつのまにか10号線を見失う。

道を尋ね、ようやく10号線に巡り会う。

小倉に行くには10号線が頼り。

 

ようやく行橋。

小倉南区が広い。行けども行けど南区。

 

道を尋ね、尋ね

モノレールを頼りにようやく小倉北区へ入る。

ネットで調べた金券ショップを目指す。

 

道を聞くたびに

自転車で行くの      「へー遠いよ」

と言われる。

 

昔、小倉北区に住んでいたので、三萩野までくれば、なんとなくわかりそう。

 

旦過市場入り口を過ぎ、チケット屋につく。

帰りの電車のチケットをかう。2540円。まともに買うと3700円。

 

関門トンネル人道口を尋ねると、店員さんが

「門司まで行くの!!!!!」

 

店員さんが教えてくれる横から、買い物に来たお客さんさんが教えてくれる。

この人は

「へー」

と、言わなかった。

「へー」と言わない人にはじめてめぐりあった。

うれしい。

 

「へー」とか

「遠いよ」

と、よく言われるが、

だって私、朝から100キロ以上自転車で走ってるのよ。

 

そう言いたくなる気持ちはわかるが、100キロを超えると今が何キロ走っているか気にもならなくなる。

 

目的地は関門トンネル

今日中に

 

5時半頃に金券ショップをでる。

ライトつけなきゃ。

 

 海沿いの道をひたすら門司に向かって走る。

 

もう暗くて工事中に気づかない。

 

門司に向かう幹線道路で車の交通量が多くて

道路の向こう側に渡れない。

 

仕方がないから、車道の隅を自転車を押して歩く。

 

門司駅を過ぎ、不安になり、コンビニで道を聞く。

 

 

地図を出し、しっかりと教えてくれた。

 

「まっすぐ行って、突き当たりを右。

線路に沿って行くといい。」

 

6時半。お腹すいた。

7時頃にはゴールできそうなので、

肉まんと熱いほうじ茶を購入し、イートインする。

 

明るかったら門司の景色がよく見えるだろう。

もちろん、夜景は見える。

でも、心は肉まん。

食べたら、関門トンネル

 

真っ暗な中、頼りは行き交う車のライト。

 

線路に沿った道はわかるかなあ〜と思っていたが、散策する遊歩道。

これなら車に気兼ねなく走れる。

  

f:id:tenkochaniine:20170106222214j:image下関の夜景がきれい。

f:id:tenkochaniine:20170106223409j:image   

関門橋をくぐるとすぐらしい。

関門橋は目の前なのに  どっからくぐるの?

釣りしてるおじさんに尋ねる。

目の前の階段を行き、道路に戻る。

ロードバイクを持ち上げるのきつくなっなあ。

   

ようやく、関門橋

 f:id:tenkochaniine:20170106223442j:image下から覗いた関門橋

f:id:tenkochaniine:20170106223609j:image関門橋

f:id:tenkochaniine:20170106223641j:image

 

関門橋を過ぎると左手に建物がある。

 

これか?

いや、トイレでした。

f:id:tenkochaniine:20170107172914j:imageあった。

入り口。f:id:tenkochaniine:20170107173044j:image

自転車は有料らしいが  受付がない。

エレベーターがあるだけ。

f:id:tenkochaniine:20170107173145j:image関門トンネルまでの距離146.3キロ

7時14分

f:id:tenkochaniine:20170107173246j:image    f:id:tenkochaniine:20170107173308j:imageシンプルなボタン

地下に来ました。f:id:tenkochaniine:20170107173344j:image

ここから出発。

歩きはじめると、標識があった。

全長780メートルf:id:tenkochaniine:20170107173557j:image

 

さあ、県境で「私たちのハアハア」ごっこしよう。

 

7時半を過ぎてるが、ランニングやウォーキングをしている人が多い。

雨でも夜でも運動できるもんね。

 

「あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。」

なんて、挨拶。

顔なじみなんだなあ。

 

f:id:tenkochaniine:20170107174012j:image来ました県境。

f:id:tenkochaniine:20170107174119j:image県境をまたぐ。

f:id:tenkochaniine:20170107174151j:image       f:id:tenkochaniine:20170107174209j:image県境は一番低い位置にある。

福岡県、山口県の両側が上りになっている。

f:id:tenkochaniine:20170107174316j:imageちょっと行くと標識。

ちょうど真ん中に県境があるのだろう。

下関に着く。f:id:tenkochaniine:20170107174539j:imageここって国道2号線なんだ。f:id:tenkochaniine:20170107174616j:image

エレベーターに乗る。f:id:tenkochaniine:20170107174720j:image

福岡県よりよりシンプルなボタン。

山口県の地上は

あった!料金箱f:id:tenkochaniine:20170108002353j:image

f:id:tenkochaniine:20170108002418j:image関門トンネル入り口もしっかり明るい

f:id:tenkochaniine:20170108002831j:image       f:id:tenkochaniine:20170108002634j:image

うちから146.85キロ     7時39分。

山口県の地上に到着。

f:id:tenkochaniine:20170108002957j:image山口県から見た関門橋

f:id:tenkochaniine:20170108003027j:image山口県の地面

再度エレベーターに乗り、関門トンネルを歩き福岡県へ

f:id:tenkochaniine:20170108003132j:image山口県から福岡県へ

 

f:id:tenkochaniine:20170108003304j:image   

 f:id:tenkochaniine:20170108003340j:image     f:id:tenkochaniine:20170108003402j:image

またまた、県境。

 

f:id:tenkochaniine:20170108003518j:image和布刈神社の鳥居と関門橋

f:id:tenkochaniine:20170108003542j:image関門橋の真下から

今回の旅の目的を果たし、余裕をもって

周りの風景を写メした。

f:id:tenkochaniine:20170108003618j:imageこんな踏切を二回通ったなぁ。

f:id:tenkochaniine:20170108003813j:image線路沿いの遊歩道

f:id:tenkochaniine:20170108003844j:image門司港レトロ地区の夜景

 

門司港駅到着f:id:tenkochaniine:20170108003923j:image f:id:tenkochaniine:20170108003946j:image

 149.65キロ    8時14分

自転車は輪行袋に詰める

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f:id:tenkochaniine:20170108004117j:image

8時40分の普通電車に乗る

f:id:tenkochaniine:20170108004202j:image          f:id:tenkochaniine:20170108004220j:image

9時になるのに、小倉駅の立ち食いうどん屋が開いていた。

ここのかしわうどんは最高。

かしわ(鶏肉)を甘辛く炊いたのかうまい!

f:id:tenkochaniine:20170108004549j:image目標達成祝いに奮発して、かしわの入ったエビ天うどんを食べる。9時15分のソニックに間に合うように、セルフの冷水を飲みつつ食べる。

汁まで飲み干す。

「ごちそうさまでした。」

娘の好きな博多通りもんの家庭用パックを急いで購入。

輪行袋を肩に担ぐ気力と体力がなく、両手で荷物のようにもつ。

 

 地元の駅に到着、

改札口を出て、自転車を組み立てて

自宅まで漕いで、ゴール。

151.06キロ         まだ12時になってない

 

「運転、お疲れ様でした。」

 

1日で150キロ以上走れ、なんだか自信がついた、夢のような1日ででした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この世界の片隅に

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 娘のオススメ作品で

すずさんの年よりちょっと若い母と観に行きました。

 

NHKタモリさんの番組であった様に、戦前の広島は渡し船が交通手段だったんですね。

そんなことを思い浮かぶ導入でした。

 

グイグイすずさんの世界にひきこまれました。

 

たくさんの人に観てもらいたい作品です。

 

 

 

ふわぁーとしたのんの喋り方が、抜けているようなすずさんと素晴らしくあいます。

 

すずさんそのものの様なのんの吹き替えです。

のんの存在なくては、この作品は完成しなかったでしょう。

 

能年玲奈が名前がのんになったが、のんになっても中身は変わらないわ。

 

何があったかわからないが、

世間に迷惑かけたなら、「ごめんなさい」をしてね。

 

だって、誰だって間違うことがあるんだもの。

 

不義理に対し、誠意をもって対応するしかないわな。

 

のんにとって、この世界(芸能の世界)は、いてもいい世界だと思います。

 

アニメーション、絵の世界と映像の無限の可能性を見せてもらいました。

 

絵の世界を映像にした「この世界の片隅に」の世界にぐんぐん引き込まれて行きました。

 

 

 昭和のはじめから太平洋戦争へと世の中が移っていく、そのなかで、日常を過ごす人々。

 

 

思想とか愛とか平和とか戦争反対なんて

大それたことを声高々に叫ばなくてもいいんです。

 ただ、普通に生きること、

すずさんの描いた絵、

すずさんの生きている世界が

何が大切かを物語ってくれます。

 

すずさんより少し幼くあの時代を生きてきた母は、

映画を観ながら

笑ったり、身を乗り出して見入ったり

 

テレビでドラマチックなあの時代を観るよりも、すずさんを通してあの時代を感じられました。

 

母の生きてきた時代をちょっと、感じられた気がします。

 

母が薬を飲み忘れたり、電話でした約束を忘れてしまっても

 

そんなに目くじら立てることでないのでしょう。

 

どうか、みなさんに観ていただきたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おじいちゃん、夜中に散歩行かないで‼︎

去年の4月に圧迫骨折をして体力が落ちたようなので、散歩を勧めた。

夏になると、散歩が定着して、家族が寝てる間に散歩を時々していたようだ。

 

「まだ空が暗いけど、

散歩という目的があるし、

ちゃんとうちに戻れるから、徘徊ではない」と思っていた。

 

デイケアから帰って夕方にも散歩をするように言うと、真面目にしていた。

 

夏が過ぎ、段々と日の出日の入りが遅くなったころだ。

 

日が落ちた頃に夕飯の買い物をしに自転車で家を出た。

自転車を走らせ、二つ目の角を右折したときだった。

右手の足元に何かいる。

 

自転車を走らせ、通り過ぎて気づいた。

 

「あ、じいちゃんだ」

 

うちのじいちゃんが通りぎわの家の玄関先にうずくまるように座っていた。

 

門がない家なので、玄関は道路に隣接している。

「危ないなあ」

 

脊椎の狭窄症のせいらしい。

間欠性跛行

歩くと休む、歩くと休むの状態なのだ。

 

それからは暗い時の散歩はしないように話した。

と言っても

 

一度、頭に「散歩しなきゃ」と思いがよぎると

 夜中でも空が暗かろうと何時であろうと、関係ないようだ。

 

口で説明しても、夜中にトイレにいったときに散歩スイッチが入ると       勝手に出て行くが繰り返された。

 

チェーンをしててと、鍵をかけてもダメだ。

 

散歩の時だけ杖をつく。杖の先が道路にあたり、カンカンとなる。

 

住宅地の静寂の中

杖のカンカンする音

 

あ、じいちゃんが出ていった。

 

真夜中に夫を起こし追いかけていったこともあった。

 

業者に頼むとすぐに一万、二万となる。

 

チェーンが外れないように、チェーンに鍵をかけた。チェーンの穴に入る細い鍵が千円もしないであった。

 

それ以来、夜中の散歩は無くなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミュシャ展に行く

f:id:tenkochaniine:20161203131755j:image久々に美術館で絵画鑑賞。

ミュシャの作品は好きだが、絵画鑑賞をする体力が心配で二の足を踏んでいた。

学生時代、泰明小学校のそばで観たような、

いや  あれはレーパンだったか、

たしか、第九の怒涛だった。

 

さて、ミュシャ展は

明日の日曜が最終日。

 

美しいもの、きれいなもの、芸術的なものが好きな母を誘う。

 

 

海外旅行をこなしている母曰く、

 

イギリスでは

高齢者は無料らしいが、日本では

高齢者割引はない。

 

人口50万人に満たない地方都市のいいところは、美術館で混まないこと。

 

前を歩く人をちょびっと意識して進む。

 

疲れたらベンチで休む。

 

ミュシャといえばポスターで有名。

 

女性の横顔に流れるような長い髪

バックには円形の装飾

アールヌーボーの洗礼を受けたミュシャ

お菓子のパッケージにポスター、装飾画集、サラベルナールのポスターにレストランの注文表

 

後半生は独立した祖国チェコのために

無償で切手や紙幣のデザインを手掛ける。

革命後のロシアを救済するポスターもてがけた。

熱い男である。

 

スラブ民族の衣装の娘を描いた作品がよくあるが

顎を引いた顔から見上げる瞳は

ハプスブルク家からの解放を願う反骨精神の表情の思えてきた。

 

外枠を黒く濃い線で描かれた女性の美しさは万人向けする。

 

ミュシャも芸術のための芸術でなく、民衆のための(手近で誰もが直ぐに見れる、手にとれる もの)

 チェコの独立に情熱を傾けた

ミュシャチェコ読みでムサ)らしい。

 

 

 

 

 

 

 

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聖の青春

将棋のルールはわからないけど、

羽生善治さんや村山聖さんは名前や顔ぐらい知っている。

 

将棋は戦い

生きるか死ねかの真剣勝負なんだ。

 

体重を10キロ増やし、将棋が人生そのものの村山聖

ネフローゼと共に生き、将棋以外には自信もなく、好きな子に好きとも言えない不器用な村山聖の生き様を演じるのは

青森出身でぼくとつとしている松山ケンジしかいない。

 

トンボメガネに髪型を変え、羽生善治さんによく似てる東出君。

見かけだけでない、

おそらく羽生名人がしそうな仕草をするところが役者として一皮剥けたのかな。

 

大根役者と言われていたが、

なんのなんの、大根が化けた。

 

一瞬も目を離さずにスクリーンを見続けた。

地味だがよい作品。

 

観終わって、彼らを魅了する将棋を習おうかな

そんな気がした。